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主に銀魂の感想、たまに日常とか適当な感じ
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今日は何日かとカレンダーを見た新八はああと呟いた。

「そういえば、銀さんの誕生日でしたっけね」
「あ、今日銀ちゃんの誕生日だったアルか。すっかり忘れてたネ」

ソファに寝っ転がっていた銀時は二人の声に身体を起こした。しかし、新八も神楽も銀時の誕生日の話をしているわりには、その主役である銀時へとは一向に目を向けずそのまま話し続けている。

「やっぱ、ケーキはいるよね」
「買えるアルか?」
「んー、なんとか。ご飯はいつも通りになっちゃうけどね」
「充分ヨ。午後にでも行けばいいアル」
「そうだね。銀さん、一緒に行ってケーキ選びます?って、どうかしました?」

二人の話を聞いていた銀時は頭をポリポリと掻きながら呟いた。

「んー、いやぁよ。ほら前は俺に内緒にサプライズパーティーみたいなのあったじゃん。いや、別にやれってんじゃねーけどさ。何つーかさァ、もうお前ら銀さんに興味ないのみたいな、って何言ってんだ俺」

自分で自分の言葉に突っ込む銀時に、新八も神楽も顔を見合わせてくすくすと笑った。

「別にそんなことないですよ」
「そうネ。銀ちゃんの誕生日を祝う気持ちは変わらないヨ」
「ただ何ていうか、前は今年祝っておかないと次はないかもしれないから目一杯やらなきゃって思ってたんですけど、今はまた来年も同じように銀さんの誕生日を祝えるかなって」
「そうヨ。もしかしたら、来年は今と違うかもしれないネ。でも、銀ちゃんの誕生日はきっと同じようにお祝いするアル。これはもう決定事項ネ」

二人の笑顔の前に銀時は返す言葉もなくたじたじとなる。

「……すっげぇ恥ずかしいんですけど!いや、初めに話振ったの俺だけどさ!」
「とりあえず、朝ご飯食べましょうか」
「ご飯あとは運ぶだけネ。お腹すいたアル」
「ちょ、お前ら何でそんな冷静なんだよ!」
「え?いや、うろたえてる銀さんが面白いなぁって」
「ウォイ!」
「冗談ですって。さっ、銀さんも運んでくださいな」
「あー、ヘイヘイ」

億劫そうに立ち上がった銀時は台所へ向かう二人の後に続く。
新八も神楽も振り返らなかったので知ることはなかったが、二人を見る銀時の表情はどうしようもなく幸せそうだった。


――そんな誕生日を祝うことも日常となったとある年の1日。


『Happy Birthday!』

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「ほら、九ちゃん。恥ずかしがってないで、前に出なきゃ。せっかくおめかししたんですもの」
「お妙ちゃん、今日は何かあるのか?僕は特に心当たりがないんだが。誰かの誕生日とかか?」
「今日は2009年09月09日、9が3つで九ちゃんの日よ」
「……それはちょっと違うんじゃないかと思うんだが」
「いいの!私が九ちゃんに可愛い格好させたいだけなんですもの!」
「さすがです、お妙殿!若は何を着てもお美しいですが、今日はまた一段とビューティフォー!」
「お前来てたのか、帰れ」
「この東城歩、お妙殿との時間を邪魔するつもりなど毛頭ございません。ただ、そのお姿を写真に撮らせて頂けさえすれ、グハッ!」
「さっ、お妙ちゃん行こうか」
「若ァ~!」

* * *

以上、思いつき万歳でした。

銀さんと松陽先生で松下村塾時代。
お前、松陽先生にどんなイメージ抱いてんの?という代物。
これ本当はサイト改装時に上げたかったんだぜ……orz

で、続きは松陽先生語りというか当サイト設定的な妄想。今回の文の補完……?本格的に松陽先生が出る前にと思って。次に出てくるときは、そろそろ銀さんたちの過去編だろうか、それともまだ焦らし作戦なのだろうかとじりじり。

そんなに大きく逸脱はしてませんけど、ちょっと一般的な辺りとイメージずれてるんじゃねーかな?って感じがします。まあ、個人的妄想ですからね!別に平気だよーという人だけどうぞ。


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